2014年9月11日木曜日

自殺予防にこれ一冊! 高橋祥友 『自殺予防』かってにサポートページ

岩波新書『自殺予防』を買うべき理由

アマゾンアフィリエイトはじめました。 商品をいっぱい並べるよりも、一点に絞りこんだほうが確実に売れるんじゃないかと思いました。 そこで今回ご紹介する商品はこちら!!
 
目次をご覧いただければ本書のすばらしさがご理解いただけるかと思います。 岩波新書 自殺予防 いかがでしょうか。この網羅的な記述。

下記のような内容が、ていねいに、統計的、学術的な議論に基いて優しく展開され、一冊にコンパクトにまとまっています。


  • 当事者自身ができること
    • 医学的予防が有効であることが示され、かんたんに実践可能な認知療法についても紹介があります。
  • 家族・友人ができること
    • 「死ぬ、死ぬ」という人間は死なないなどの通俗的な理解が批判され、「自殺したい」と打ち明けられたら具体的にどう行動すればよいかが述べられます。
  • マスメディアができること
    • 自殺報道に関するガイドラインは最近ライフリンク清水氏らの活動によっても有名になりましたが、本書の記述はこれについての理解を深める上で有益でしょう。
  • 国家・社会レベルでできること
    • フィンランドや新潟県の取り組みが紹介され、自殺予防の取り組みが現実に効果を上げることが示されます。



ただ、本書にはひとつだけ欠点があります。
円グラフを使っていることです。ぼくは円グラフがきらいなのです。

そこで本書の円グラフを棒グラフに変えてしまいましょう。


これは『自殺予防』p.105のグラフです。自殺者の多くはなんらかの精神疾患を抱えており、「診断なし」と「適応障害」を足しても4.3%に過ぎないことは注目に値します。
自殺既遂者の多くがなんらかの精神疾患を抱えているという事実は、裏を返せば自殺は「選択された死」ではなく「病死」であり、適切な治療によって防ぐことができるということを意味します。 またこちらは抑うつ症状を呈する患者が、はじめて受診した医療機関を表した図です(同 p.112 より)。


精神科や心療内科などの専門医にかかるケースが少ないことがわかります。
すなわち、自殺予防に関する知識の普及によって、より適切な治療を受けることが可能になることを意味します。 さて、円グラフがとりはらわれ、本書の欠点はすべて改善されました。
 
安心して、購入してください。
なにかあったときのために、一家に一冊。

Google Chart Tools について

今回の図は R の googleVis パッケージで描きましたが、Google Chart Tools ではプログラミングの知識がなくてもかんたんにインタラクティブなグラフを作成できます。

Google Chart Tools - スプレッドシート(表計算)で作成したグラフの公開 | プログラマーズ雑記帳

このようなグラフによってより正確な知識が広まるといいなあと思います。



R のコード:
############
cause = c("うつ病","薬物乱用 (アルコール含む) ",
          "統合失調症","パーソナリティ障害","器質精神障害",
          "他の精神障害","不安障害, 身体表現性障害","適応障害","その他","診断なし")
rate = c(.302,.176,.141,.130,.063,.041,.048,.023,.055,.02)
suicide <- data.frame("精神疾患" =cause,"割合"=rate)
###
library(googleVis)

bar1 <-gvisBarChart(suicide,
                    options=list(title="自殺者の精神疾患 (WHO, 2002年) ",
                                 vAxes="[{textPosition: 'out'}]",
                                 hAxes="[{format:'#,###%'}]",
                                 legend="none"))

p1 <- plot(bar1)
cat(bar1$html$chart,file="bar1.txt")
############
contact = c("内科","婦人科","脳外科","精神科","心療内科","耳鼻科","整形外科","その他")
rate2 = c(.64,.10,.08,.06,.04,.04,.03,.01)
length(contact)
first <- data.frame("初診" =contact,"割合"=rate2)

bar2 <-gvisBarChart(first,
                    options=list(title="抑うつ症状を呈する患者の初診診療科 (三木治, 2002年)",
                                 vAxes="[{textPosition: 'out'}]",
                                 hAxes="[{format:'#,###%'}]",
                                 legend="none"))

p2 <- plot(bar2)

cat(bar2$html$chart,file="bar2.txt")
############

関連エントリ

はてなに慣れてちゃうとブロガーは使いにくいなあ。でもはてなブログだと、上のグラフがつぶれちゃってうまく表示されなかったのよ。スタイルシートとかいじればいいのかもしれないけどよくわからない。

0 件のコメント:

コメントを投稿